ハンドメイド、物販する際の販売価格は?

ハンドメイド・物販などには興味がある、作品を作ることができますが、販売先、いくらで売ったらいいのかがわからない…と言う事はありませんか?

 

 

ハンドメイド作品などを販売するときに基準となる販売価格は

 

まずは原価を計算してみましょう。販売価格(値段)をつける前に、まずはその雑貨(作品)を作るためにいくらかかっているのかが重要です。

 

 

原価を出す際に基準となるのが、

 

材料費(作品制作のための材料費の単価) +作業代(人件費) +パッケージ袋(まとめて購入した場合には、1商品あたりの単価) =原価(作品を作るにあたって必要な経費になります) 

 

このように原価を出す際には、作業代(人件費)の中に、人件費も含まれます。

 

ハンドメイド(物販)を趣味、娯楽、ボランティアでやるのであればいくらで売っても問題はありませんが、作るだけマイナスになるようであれば、あなたのモチベーションも下がり好きだったはずのハンドメイド作品を作ることもできなくなります。材料費だけで作品を作るよりも自分がその作品を作るために必要な時間を正確に原価の中に取り込むことでより良い作品が長い間提供されるはずです。

 

 

一般的に原価から販売価格は、原価の3倍から4倍にしますが、原価とは作品を作るために使用される、材料費やパッケージにかかる費用で発生する経費のことになります。

 

販売価格を決める際に、原価と利益を考慮することが大切なことですが、委託販売など雑貨屋さんにお願いする場合は、売り上げから販売手数料が差し引かれます。その分をあらかじめ販売価格(値段)に反映されていないと、うれたけれども販売手数料を差し引いたら材料費も出ていないと言うこともあり得ますよ。

 

商品の販売価格は原価の3倍から4倍位で考えている人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、原価に利益をプラスするだけで、値段を決定してしまうと手作り作家を仕事としていくためには、それだけでは不十分ではないでしょうか。仮に高い値段で販売したり、得るために値段を下げたりしてしまうと長い目で見るとハンドメイド作家などで販売していくのが難しくなる可能性があります。

 

販売価格は作品の素材に対してだけでなく、そのコンセプト、販売場所などを含めたブランドのトータルに対して決定するものです。作品を作るのにいくらかかったと言う原価はほんの1部にしか過ぎません。

 

値段を決める際の値段と商品の関係性は… 

 

商品を作るためにかかるのが原価ですが、値段は単独の商品に対して考えるのではなく、あなたのブランド全体を考えた上で決めるようにしましょうね。作品自体は全く同じでもブランドが確立された商品と確立されていない商品であれば、ブランドが確立されている方がずっと値段が高くなります。

ブランド品を購入される際に海賊品(バッタ品)や偽物のブランドと本物のブランドで、価格差があることを気にした事はありませんか?

そもそも素材、技術すべてのものに対してそのブランドに価値が生まれます。

高いお金、値段を出してもその商品が欲しい。そのブランドが欲しいと思うようになるのではないでしょうか。

 

ブランドが価値を生んでいるって言うことになりますね。

 

 

商品の原価

★素材

★技術

★パッケージ

★デザインなど

 

販売価格

★ブランド

★商品を販売する年齢層(ターゲット)

★コンセプト

★販売場所など

 

 

ハンドメイド作品などの販売価格を決める際は、原価と利益の基本的な考え方を理解するようにしましょう。また、直接販売と委託販売とでは利益が変わることも覚えておくようにしましょうね。

 

 

 

販売価格を決めるにはどうすればいいの?

 

 

原価計算の例

原価を決める際に考えるべき事は、材料費、作業代、パッケージ代(梱包・箱等)

 

ハンドメイド作品を作る際に材料費として300円、ハンドメイドを作る自分の人件費(作業台)を180円、商品を梱包するパッケージ代を120円とすると喧嘩は600円になります。

 

 

原価と利益の関係は?

原価600円の商品を1,500円で販売する場合は、直接販売の場合は販売価格(1,500円) −原価(600円) = 900円が利益になります!

 

フリーマーケットやイベントなどで参加して販売する場合は出店料がかかる場合もあるので、利益の中から出店料を支払わなければならない場合もあります。

 

 

 委託販売等販売手数料がかかる場合

委託手数料が60%とすると

販売価格(1,500円) × 販売手数料の掛け率0.6% (60%) =卸売価格(900円)

 

販売価格(900円) −原価(600円) =利益(300円) 

 

 委託販売に関わる専門用語

上代

下代

掛け率

 

 

 

上代(販売価格)

委託先がお客様に商品を売る価格になります。

 

 

下代(卸売価格)

ハンドメイド作家さんなどが委託先に商品をおろす価格になります。

 

 

掛け率

委託先が販売価格の何%で商品を仕入れることができるのかの割合。確率が60%のことを(6掛け)と言います。売り上げのうち、作家さんの手に入るのは60%で、残りの40%が手数料になります。